心寄せ仄か歌う
寄心於細語輕歌
口火を芽吹かせる
讓火苗萌芽茁壯
遣らずの雨が降ろうと
哪怕下起留人雨
惰性に時を啜ることなく
亦不任光陰荏苒
油煙も在りし日の
烏煙亦得以化為
涙雲に一縷の風が吹く
淚雲間一縷輕風吹來
桜は散らなければ愛されないと
倘櫻不謝則不得愛憐
光らぬ羽蟲に夏なしと
飛蟲無光則不配盛夏
身を切るぐらいに凪を打つ
平靜得如風割膚
心寄せ仄か歌う
寄心於細語輕歌
常しえに遙か忍ぶ
永隱於迢遙深處
一徹の一滴を
猶如持之不懈
垂らし続ける清水の如く
一點一滴不斷落下的清水
頑丈で強情な心臓でも
即使堅實倔強的心
湧き溶かす志向に
亦被湧現志向融解
奮い起こした餘勢は
奮起振作的餘力
旋の旗を揺らし誘う
搖起凱旋旗誘邀
野道を進む驥足で
以踏破野道駿足
自分を見出して
尋覓著自我自身
夢幻城に頂く風よ
攀越夢幻城頂之風
心寄せ仄か歌う
攀越夢幻城頂之風
赴くがままに風を仰ぎ
隨心所向仰望徐風
直向きな姿に追い風は
於一心一意之姿順風終會
桜は散らなければ愛されないと
倘櫻不謝則不得愛憐
光らぬ羽蟲に夏なしと
飛蟲無光則不配盛夏
身を切るぐらいに凪を打つ
平靜得如風割膚
心寄せ仄か歌う
寄心於細語輕歌
常しえに遙か忍ぶ
永隱於迢遙深處
金色の髪が靡く
金髮隨風拂飄揚